早稲田大学建築学科 設計演習 B/C

教授 入江 正之
講師 山口 英城 博多 努 間下 奈津子

TA 金谷 泰志 坂本 拓也

20101019

C1 誇大化-広告

こ‐だい【誇大】
実際以上に大げさに言ったり考えたりすること。
また、そのさま。
誇ること。自慢すること。過信すること。

広告する対象を設定し、そのものの性質を誇大に描くことで、広告してください。

原形を逸脱する表現を望みますが、全体をとおして、広告対象が何であるのかが伝わる作品となるよう心がけてください。

提出物:表紙+2枚以上(275×275)
出題:2010年9月27日
提出:2010年10月6日
講評:2010年10月13日
出題者:坂本拓也

1X09A138 野原かなえ A++


「あまりの暑さに、建物さえも溶け出してしまう」という環境広告。新宿の風景がシュールレアリスティックなタッチで描かれている。シンプルな手法ながら、奇異なドローイングができあがっている。デフォルメの加減、余白のバランスも良い。(坂本)

1X07A115 竹味佑人 A++


この標題の対象を、視点間近にある樹と、遠望される富士山のみと対応させて描き、低く抑えられ、地表にへばりついた草むらが水平にどこまでも拡がっているようにすることで、広告すべき標題の本質的なものが鋭ぎ済まされてくるように思えるのである。(入江)

1X09A036 塩谷歩波 A++


驚く程消える消しゴムで自分の手まで消えてしまったという作品。課題の要求に驚く程忠実でストレートな表現で余計な憶測など挟む余地さえ、消し去ってしまった快作といえよう。(山口)

1X09A025 猪又直己 A++


設計演習の伝統的ひな形の275×275(mm)の立方体が対照的な形で表現されている。サイズを固定して、片側は、重量感のある塊、他方は、立方体のフーセンとして質と量を誇大化することにより杓子定規な厳格さと尺度の自由さが、浮き彫りになる。表現となっているように思う。(博多)

1X09A190 吉江俊 A++


不揃いの野菜や果物を規格外だからと廃棄してしまうことに対する警告をあたえる作品。作品として完成度が高く、そのまま広告として活用出来そうである。批判から一歩ふみこんで「活用への提案の要素」と「誇大化」を入れこむ姿勢が欲しい。(間下)

1X09A181 山口智世 A++


ストレートに禁煙を打ち出した作品。タバコを拡大させてあたかも煙突にみせるかのような手法は、古くからある王道ではあるが、力強い。ドローイング、レタリングの荒さ加減、ポスター風なレイアウトも主張とあっている。(間下)

1X09A044 荻野亮 A++


誇大化とは大きくすることを誇ることだろうか。それは小さくすることへの方向性もあるのであれば、存在とはあることであって、それゆえ、ないものという意に近しいと思える。手術台の上のミシンというこうもり傘の出会いのようなロートレアモンの詩も、存在をないものとした要素の集成の提示である。この作品もその延長線にあるといえる。このコメントも誇大化を率先している。(入江)

1X09A023 井上雄貴 A++


掃除機の広告とし、殺さずにカモを生け捕りにする動物愛護的なメッセージとも、猟銃を使わずに、狩猟をするエコな一次産業の提案ともとれる。顔の表情、服装の違いなど、こまかく描きこんであることにより様々な主題を感じさせる作品になっている。しかし、本当の主題は、ナゾである。(博多)

1X09A164 丸毛隆史 A++


Tシャツのタグが誇大化された作品。275×275の箱に黒いシンプルなTシャツがそのままパッケージ化されている。タグを大きくすることで、服そのものを選んでいるのか、ブランドを選んでいるのか、という問いかけになっている。布にステンシルの質感も作品とマッチしていて良かった。(間下)

1X09A178 両角星紀 A++


背景を暗転させることにより、コンビニのパラペット部分の光にフォーカスした作品。コンビニのイメージカラーをグラフィカルに浮き上がらせることに成功しているが、簡素な表現に少し物足りなさを感じる。(坂本)

1X09A128 中野裕晶 A++


タイトルからすると、何か見えない境界を越えようともがいている様子なのか、もしくは頬の柔らかさを誇大化したかっただけなのか、読みとることは出来ないが、暗闇の中で手を拡げ目を剥く女性の姿が脳裏に焼きついた。(山口)

20100827

残暑見舞い(平面)

残暑見舞い(立体)


体調に気をつけて、夏期課題に励んでください。

20100810

夏期課題提出について

今月23日より、55号館N棟8階入江研究室前に夏休み課題の提出boxを設置します。
31日までにそちらへ提出してください。

郵送で提出の場合も同様、31日までに研究室に届くようにしてください。

20100715

B6 をどる補助線

出題:博多努

1X08A147 松村耕 A+++


身体の動きを反転した鋳型。動きを持ったTemplateのようなものとして、空間が形成されている。視線及び身体が通り抜けるプロセスで、行為を誘発する。反転地形のような形で、全体がまとめられている。フィクスチャーとして作られたドアによって、逆に可動的イメージが誘発されていて、全体性とディテールをかねそなえた作品になっている。(博多)